私は4種類の薬を服用しています。潰瘍性大腸炎は人それぞれの症状によって処方される薬や量が違います。自分に合う薬を見つけることが症状と付き合っていく上で大切です。
ここでは私が処方されている薬を紹介していきます。
白血球の数値を抑える免疫調整薬です。
5-アミノサリチル酸製剤(5-ASA製剤)
潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患における腸などの炎症を抑え、腹痛、下痢、下血などの症状を改善する薬
潰瘍性大腸炎が発症、再燃した時は、まずは5-ASA製剤(ペンタサ、アサコール、リアルダなど)を服用しますが 5-ASA製剤の内服では,大腸の中でも後半の部分にあたる直腸,S状結腸へは薬剤が届きにくいことが知られています。
この弱点を補うため、坐薬や注腸などの局所製剤があります。特に炎症の中心が直腸からS状結腸の場合、経口薬と局所製剤を併用するとさらに効果があがります。
また炎症が全大腸の及ぶ場合でも局所製剤を併用することでさらによくなるので、肛門痛や不快感などの出現がなければ一緒に使用してよいでしょう。局所製剤をうまく使うことで,薬剤の届きにくい直腸やS状結腸に高濃度の薬剤を届けることができ,病状のよりよいコントロールができます。
レクタブルは、1回プッシュで直腸からS状結腸に到達する泡状(フォーム)製剤です。
泡状のため腸管内での薬液の保持性が高く、投与後に肛門から薬液が漏れにくいのです。さらに立位で注入するので投与が簡単です。また1缶で一週間使用することができるので 1ヶ月でも4缶なので持ち運びが容易です。
レクタブル注腸フォーム剤は従来の注腸液や坐薬と比べると、副作用の少ないステロイドで、効果が高く、投与時の不便さがないと、2つのいいとこどりである製剤です。
1日2回 6週間程度使用します。
ミヤBMとは、酪酸菌(別名、宮入菌:Clostridium butyricum MIYAIRI)を主成分とする整腸剤です。整腸剤は腸内の環境を改善することで、おなかの症状を改善する薬です
酪酸菌には腸内環境の乱れを改善するはたらきがあるため、ミヤBMは腸の不調を改善させる薬として用いられています。即効性はありませんが、化学的な物質ではないため副作用も少なく、とても安全に使えるお薬です。
副作用が出る可能性はありますが、レクタブルに含まれるブデソニドはステロイドの一種ですが、局所で強力な抗炎症作用を発揮する一方、肝臓ですぐに分解されるので短期間(2,3ヶ月)の使用なら全身への作用はほとんどありません。
服用のタイミングは、生活スタイルによって決めて大丈夫ですが毎日同じくらいの時間に服用することが望ましいです。
忘れたことに気づいたタイミングで服用してください。しかし、次の服用のタイミングが近い場合は、どちらか片方の時間での服用にしてください。